街のしらせ
16時に起きた。白のTシャツが見つからなかった。家中探しても無かった。おそらく、サンフランシスコの宿に置き忘れてしまったようだった。ドンマイといったところか。
FutureMeから「5年後の自分にメールを送ってください!」というメールが届いている。FutureMeは、送信したメールをn年後に受信してくれるWebサービスだ。僕は4年前から利用していて、毎年欠かさず5年後の自分に向けてメールを書いて送っている。「5年後の自分にメールを送ってください!」の知らせは、あらかじめ設定しておいた毎年届くリマインダーだ。今年が4年目だから、来年からついに過去のメールが届くことになる。楽しみ。だが……
5年後という設定は、少し早すぎたかもしれないと後悔している。5年前の自分がどうだったかというのは、案外覚えている。というか書いたメールの内容を、だいたい覚えている。10年後とかに設定し直そうかなと思っているが、今から設定変更して20代後半にメールが来ない謎の期間が生まれるのも野暮な感じがして、悩んでいる。僕だけの悩み。
会社の人に、サンフランシスコの思い出話をした。ツインピークスという丘に登ったことを話したら、昔『ツインピークス』というタイトルの海外ドラマがカルト的人気を誇っていたことを教えてもらった。デヴィッド・リンチ監督作らしい。気になる。
体調はまずまずだったが、自宅にいることに耐えられなくて、新宿をうろちょろしていた。新宿駅西側の小田急と京王線の改札の辺り、工事で行くたびに形が変わっている。イエローサブマリンで『コードネーム』という人気のボードゲームを買った。
僕は都会では新宿と渋谷に比較的よく行くが、この二つのうちだと新宿の方が好きだ。
渋谷はなんか街にテーマ性が感じられるというか、「渋谷らしさ」のような空気が飽和していて、すこし居心地が悪い。「渋谷」を愛している人というのが、一定数いるイメージがある。他方で新宿は、業務的に機能が集中しているだけで「ここが俺たちの街、新宿!」みたいな空気がない。皆ただ機能を求めて、仕方なくここに来ているという感じがする。往来の人は皆よそよそしく、新宿という街としてのアイデンティティに興味を払う人はいない。歌舞伎町や二丁目など、局所的に連帯感をもつエリアはあるけど、かといって彼らが「新宿」という大看板にプライドを持っているようには見えない。だから僕は、新宿の方が好きだ。人は多くても、まとわりつくような視線は少ない。誰しもが他人行儀で、突っ立っていても平気な街だ。
帰った。
その後は何があったっけ……。

逆剥けを噛みちぎった。しかし、この写真ではそれは伝わらない。
以前友達夫婦の奥さんに「東京は好きですか?」と訊かれて、僕は「好きです」と答えた。では逆に嫌いな街はなんだろうと考えると、そんなに思い浮かばない。僕は千葉と大阪と京都と東京に住んだことがある。それぞれ一つの市に住んでいただけなので、その市についてしか語れないが、どこも好きだった。まあでも千葉(僕が住んでいたのは船橋市)は、ちょっとつまらなかったかもしれない。船橋はちょっと「街」すぎたというか、バグが少なかった。給食はおいしかったけど。