15時に起きた。
リチャード・ホフスタッターという人の発表した『アメリカ政治におけるパラノイド・スタイル』という論文の日本語訳を読み始めた。注釈がたくさんある〜。自分はまもなく大学を卒業するけれど、論文ってほとんど読んでこなかったな。
家を出て、新宿にいった。27さんと飯。雑居ビルの中の、洋麺屋五右衛門へ。27さんと一緒にエレベーターに乗り込む。「あれ(洋麺屋五右衛門)5階でしたっけ?」「確か5階だった」僕は5階のボタンを押した。
五右衛門はなかった。5階にはオフィスしかなかった。改めて建物の地図を確認したら、洋麺屋五右衛門があるのは地下1階だった。一体なぜ我々は5階にあると勘違いしたのか。まさか、五右衛門の五に引っ張られた。

先日販売し始めたゲームの売り上げの話をした。複数のサイトで販売開始をしたら、案外売り上げが伸びて、今は65本ダウンロードされている。嬉しい。マーケットの力を感じる。処女作でこのDL数いけるなら、この先の活動にも希望がもてる。
その後、ゲイバーに向かった。以前27さんがそこに二度ほど行ったことあるという話を聞いて、僕はゲイバーに行ったことがほとんどなかったので、経験がてら自分も行ってみたいですと言ったのだ。
しかし自分から「行きたい」と言ったものの、バーに向かう道中にどんどんその興味を失っていって、気持ちが減退してきてしまった。以前女装クラブに行ったときやナイトクラブに行ったときと同じで、僕が行ったところで負け戦になるだけで終わるパターンな気がしてきた。
店が近づくほどに僕はイヤイヤ期みたいになり、自分がバーという社交空間に対して如何に苦手意識を持っているかを思い知った。その場で出会った人と意気投合して話し込むとか、ありえない。バーというもの一般は、べつに無理に他人と話さずとも一緒に来た友達とファミレス感覚で喋ってるだけでも許される場なような気もする。そこがゲイバーとなると、わりとその場その場にあらわれる初対面どうしの社交を楽しむことが求められる印象があった(ゲイバー経験少ない者の臆測。実際は店によって全然違うのだろう)。今から行くとこはヤリ部屋もある(!?)から、なおさら出会い目的の雰囲気が強そうな……。
僕があまりにビビるので、27さんに「やっぱ行くのやめてもいいですよ?」と言われたが、やめなかった。もうここまで来てしまったらね。
そんなふうに、半ば挫けながらゲイバーに入店した。結果は案の定の体験で、特に店の人や他の客と話すようなことはなく終わった。27さんと話すにしても、客がたくさんいて騒がしいので、声が聞きづらくて「え、何て?」みたいなことがたくさんあった。これならファミレスで話すほうが何倍もええね。
非日常空間だったので面白かったけれど、やはり場違いの感は否めなかった。まあこういうのはね、どんどん痛い目を見て、身体で覚えていこう。痛い目を見ること自体は嫌いではない。

デニーズ行った。27さんともだいぶ打ち解けて気を許すようになったからか(というあらかじめの自己弁護)、結構攻撃性の高い愚痴を言ってしまった。愚痴、というか悪口というか……個人的に嫌う種類の人間に対する、ヘイトの表明的な。
「僕、コツを掴んじゃってる人にむかついてるんです。殺してあげたくなっちゃうんです。彼らは洗練された企画書的な良さばかり考えていて、その内輪の価値にすぎない指標のなかで、それをうまく形にできる”優れた”人たちだけ褒めあってイチャイチャしてるんすよ。でも企画書的なワンアイデアの面白さなんて、今だとSNSバズに最適化されたような最大公約数的な面白みしか攫っていなくて、マイノリティの喜びは見限ってるんですよ。作品の冗長性がもつ豊かさについては無関心なんですよ。結局は、そのワンアイデアを引き延ばして長ったらしくしたときに、そこに隠しようもなく滲み出てくる作家性みたいなところがもっと本質なんです。それに比べたら作品が企画書的にいかに言語化/要約可能で洗練されているかどうかなんて、どうでもいいんですよ。でもそんなところのコツを掴んじゃってる人ばっかで、その価値しか知らなくてそれだけが優れているみたいになってる人々がいるので、そいつらは僕が殺してあげよっかなと思っているんです」とか言った。途中、僕が矛先を向けたクラスターに27さんも該当していたことがあって、そのときは27さんに笑いながら「それはすいません」と言われた。「いや謝ることじゃないです。何も悪いことじゃないんですよ。ただ僕が個人的に殺してあげたいってだけなんです」
バーよりもファミレスのほうで本性が出てしまった。ポリシーをべらべらと人に喋ることほど、おじさんな行為はない。僕はおじさんになった。その後、27さんは「それでいうと、俺が殺したいって思うのは〜」と話を継いでくれて面白かった。

帰って、このいちごを食べた。7時までだらだらして寝た。今日は遊んじゃったな……。