リメンバー

2024 - 09 - 30

大学に行った。

『Image Fulgurator』というインタラクティブアートについて調べた。誰かがフラッシュを焚いて写真を撮ると、Image Fulguratorは瞬時に画像を照射し、撮影された写真にその画像を紛れ込ませるというもの。政治的・歴史的なメモリアルスポットで観光客たちが撮る写真に、批判的なメッセージを込めた画像を紛れ込ませたりできる。写真の中にしか現れない、実体のないグラフィティという感じだ。

昨日の僕は、手に家のタトゥーを彫ることに頭を支配されていた。一晩寝て心境の変化を見てみたが、今日の僕も家のタトゥーを彫ることに賛成だった。休み時間に友達に「手に家の絵のタトゥーを彫りたいんだよね」と言うと、後ろのテーブルにいたクラスメイトが、「トロヤくん、タトゥー入れたいの?」と声をかけてきた。彼は袖を捲って、右の二の腕を僕に見せてくれた。そこには、どこかの座標らしき数字の羅列が彫られていた。彼の説明によると、この座標は彼の実家の座標で「この腕が斬られても家に届くように」という思いで入れたらしかった。ほほう、と思った。彼のもある意味で「家のタトゥー」だった。でも僕の「家のタトゥー」とはまた違った家のあり方だった。

下校。やはりイベントの疲れが残っていて、へとへとだった。パートナーに「手の甲にお家のタトゥーを入れたいと思ってるんだけど、何か意見ある?」と訊いた。彼は「就活が終わってからにしたほうがいいんじゃない?」と言った。そう言われた瞬間、高揚していた気分がすっと落ち着いた。彼の言う通りだった。企業で面接を受ける上では、タトゥーの存在がメリットとして働くとは思えなかった。家のタトゥーは、別に急ぎの用事ではない。就活が終わってから改めて考えよう。

デヴィッド・リンチ監督のドラマシリーズ『ツイン・ピークス』第1話を観た。ツインピークスというアメリカの田舎町での、殺人事件をめぐる、サスペンス?作品。僕がこの前行ったサンフランシスコのツインピークスとは、どうやら別の場所らしかった。このドラマは1990年代の放送当時、爆発的に人気だったらしい。1話だけ観た感じだと、まだそのすごさがよくわからなかった。続きを観ていきたいな。デヴィッドリンチ監督と聞くと、やっぱり気になる。

TGSでもらった道尾秀介×SCRAP監修のミステリーキットを遊んでみている。ネタバレ厳禁なので内容については言及できないが、本当に探偵になった気分になっている。探偵がよく事件に関わる資料を壁に紐で繋がったピンで貼り付けるけど、あれをする意味がよくわかった。進展するごとに資料の数が増えすぎて、あの記事どこだっけ……と紙の束をまくる時間が本当に煩わしいのだ。探偵業をする上で、整理整頓は必須技能のようだった。

今日は学校に行くことだけを考えていて、あとはまばらに過ごした。今日もたくさん寝ることになる気がする。疲れが、す、すごい。

何か書き忘れている気がする。まあいいか。