モンスーン型身体
サイレンを鳴らしていない救急車とすれ違った。オフの日の芸能人を見た気分だ。
病院で主治医と話した。彼はジビエ反対派らしかった。「猟銃は散弾だから、たくさんの弾丸が残って自然を汚すことになる」「猟銃で撃たれた獣には、弾丸の鉛成分が血中に溶け出すことがあるから、食べると中毒になる危険がある」と言っていた。
夕方にスーパーに入り、スーパーから出ると、雨がすごい降っていた。土砂降りだった。傘を持っていなかったので、ガンダ(ガンダッシュの略)で帰った。大雨警報が出ていたらしい。
びしょ濡れで家に帰ると親に「早くシャワー浴びな!」と言われるけど、なぜ早くシャワーを浴びる必要があるのかいまいち理解できない。身体が濡れたままだと風邪をひく? らしいけど。その因果関係を実感したことがない。なんかすごいアホなこと言ってるみたいだな(自意識)……でも本当に自分にその直感がなくて……。みんな身体を濡らして風邪をひいた経験があるのか? それとも信頼できるエビデンスをどこかで見ているのかな。小中学生の時、夏場は暑さをしのぐために学校の水道で頭に水をかぶったりしていた。だから身体を濡らすことは基本的にメリット、みたいな思い込みがあるのかも。
そもそも、風邪をひいたとき、みんなその風邪の原因ってわかるものなの?
僕は自分の不調の原因をあまり把握できない。自分にとってコンディションというのは、睡眠時間がちょっと少なかったとか、気圧がちょっと低かったとか、人間関係にちょっとストレスがあったとか、把握しきれない無数の要因が複利的に重なって出力されるものだ。だから基本的に不調の原因を探り当てることは無理で、自分の身体はどうしようもなく変化するままならないもの、と日本式の神様みたいな認識をしている。でもそういう認識でない人たちもいるっぽい。「健康のために一駅分歩くようにしている」とか「寝る前はスマホの画面を見ないようにする」とか「野菜から先に食べる」とか。それぞれは確かにエビデンスに基づいた堅実な行動なのだろうけど、その行動が結果につながると信じられるのは僕からしたら呪術信仰のようだ。実際はそんなことしても、他の無数の要因にかき消されてたいして変わらないんじゃないのか。変わるのか。どうなんだ。
僕が考えているより、身体ってコントロール効くのか? カロリー計算して鶏肉を食べてマッチョになる人もいるし……。こちとら、まだ信じられないぜ。この前も一生懸命太陽浴びてセロトニン採集したのに一睡もできなかったし。
それで今、原因不明で腕に力が肩に力が脚に力が入らない。たとえば、これと今の天気は関係あるんですか? 現在の気圧は1006hPaですが、これはどうなんだ? オイ。舐めてんのか? 標準の1013hPaより低いとはいえ、もっと1000を下回る日もあるしな……。僕は結構頻繁にその時の気圧をチェックしている。気圧と体調の関係を理解したいから。でも、いまだに掴めていない。
ホームページの作品一覧を作った。まだ完成には遠い。疲れている。最近の僕は普通の人の10分の1しか仕事ができない。ベッドにうずもれている。頭が働かない。頭にも力が入らない。やだやだやだやだやだやだやだやだ
良いおじいさんがいる。通学路に。
パソコンが硬い。
。。。。。。。。。。。。。。。。。句点がついてくる
右の手の甲をぼりぼり掻きだした。左手が。痒い。これは何が原因だ? 言ってみろ。わかんないだろ。蚊ではない。局所的に膨らんでるわけじゃないので。局所的に膨らんでたら蚊のせいだって思えるけど。そしたら爪で魔方陣型の跡をつけて治癒する。でも今は手の甲全体に広く赤くなっている。蚊が小隊を組んで一斉に刺してきたとは考えにくい。
苦し 。い
この苦しさはどこからくるんだよ。わかんないだろ。
苦しいけど感覚がにぶっててその苦しさすら希釈されてるんだよ。その薄まった自分を見つめることが[N/A]い(不定の感情)んだよ。その原因が、わかるわけないだろ。
自分には裏切られてることの方が多いから。
思索未満のことしか書けない。脳が沸騰していてろくでもないことしか考えられない。本を読もう。内部がぐちゅぐちゅしてきたときは、外部に注意を逸らすのがいい。ビバ、外部。