多動と衝動
8時に目覚めたけど、12時まで動かなかった。
なんとなく、近所のダンススクールを探して、月謝などを調べていた。あやうくダンススクールに通うところだった。脱線もいいところだ。一口にダンスと言っても、多様なジャンルがあるんだな。ハウス、アニメーション、ジャズダンスなどが気になる。できれば真顔で踊っていいやつ。ちょっと調べたダンサーでいうと、BOXERさんやyurinasiaさんなどが、気になるなー。
体験レッスンを予約してしまった。
体験レッスン料が安くてびっくりして、衝動的に申し込んでしまった。
レッスンは16:30から始まる。教室どこだ? 恵比寿。まったく近所じゃなかった。僕、完全に初心者なのですが、大丈夫でしょうか。メールにて持参するものの内容連絡が来た。室内履き? 持ってない。教わるインストラクターは宣材写真の一覧から好きに選べるのだが、どのインストラクターも殺し屋のような風貌をしていてびびった。一人ずつInstagramでパブサをして(ダンサーのメインプラットフォームはやはりインスタだ)、普段の投稿文を見ていった。殺し屋なのは見た目だけで、文面から穏やかそうな中身が垣間見えた方を見つけ、その人のレッスン枠を予約した。
僕はダンスをやりたいと常日頃思っていたのだけど、ダンスをやる人々と自分は決定的に住む世界が異なるような気がして、怖気づいてしまっていた。僕はインスタやっていないし、服もださいし、タトゥー入れてないし。でも見かけの人種の違いだけを理由に足踏みするのは、流石にくだらない。うまく起きれなくて散歩に行き損ねたし、今日の運動はこれということにして、行ってみよう。
コミュニティの問題。実際のところ、美大周辺の界隈もゲーム周辺の界隈も、居心地良いと言えば居心地良いし、悪いと言えば悪い。話が合う人がいるような気もすれば、誰とも合わない気もする。僕はどのコミュニティにも、完全にコミットしきれるようなことはなかった。だからもとより、どこにだって溶け込もうとする必要はない。僕は別に、誰とも仲良くならなくていい。好きな人とだけ付き合っていくつもりです。それでいいだろっ。Twitterのオタクだって、ダンスしたっていいだろ!>!>!>!> 僕に言ってる。室内履きレンタルさせてくれるか、電話してみるか。
「ハイ、室内履きレンタルありますよ!」「サイズとかも揃っている感じでしょうか? 28cmなんですけど」「あっ、27cmまでしかないんです……」「あっ、でもまあ無理やり入りますよね、1cm小さいくらい? ハハ」「えっ……あー」「あっ、だめですよね。厳しいですよね」「あれでしたら本日だけは、いつも履かれているスニーカーとかで、レッスン前に裏面を拭き取っていただく形とかでも大丈夫ですよ。まだ体験ですものね」「あ、よろしいですか。ありがとうございます! よろしくお願いいたします」「ハーイ、失礼いたします!」
靴底めっちゃ拭くか。あとは髭剃って……もう用意し始めないと間に合わないな。
僕は恵比寿へ向かった。
𝐃𝐚𝐧𝐜𝐢𝐧𝐠…
ダンスの体験レッスン、無事受けてきました。
そして入会した。まじか。月2回コース。
今日習った振付を絵に描いていたら、いつの間に深夜2時になっていた。寝る時間だ。
ゲーム開発するの、忘れてた。
何をやっているんだ。
今日、何も考えていないかもしれません。明日から日常を取り戻したい。まだ明日は水曜日。反省も明日。
眠くてかけない。身体が。
明日整理し直す。
今日は許してください。僕を許してください。どうやら本当に頭が鈍っているようで。
許してくださ〜い。