入れ墨は体に別な生き物を飼うようなもんだ。そいつが人格を変えてしまうこともある。そして運命さえも

2024 - 08 - 16

生きてんだか死んでんだかわからない1日だった。ベッドでぐねぐね動いたり、身体を起こすも脚の置き場に困って足の親指をドアノブに引っ掛けてドアを開けてみたり、スマホを起動しては眩しさが嫌になってスマホを投げたり、椅子に座って座らなかったり。立ったり。足に引っかかるコードを親指に巻きつけたり。

小さなゲームを作ると決めて、そのアイデア出しするも、思い出すように捻り出すようにふんじばって書いたアイデアも、役に立つようにみえず、アアアア〜と思ったり喋ったりしながらベッドに身を投げて、ぐねぐねした。

なんの進捗も得られないどころか、どうしてこのような状態になったんだ、と膨張する不安にで肺が破裂しそうになった。急に、この状態が詰んでいると感じるようになった。誰かに助けを求めても、どうにかなるものではない。もし今人に話しかけたら、答えのない絶望を読経してしまい、困らせてしまうだけだろう。

そう思って、人に助けを求めた。親しい人にLINEした。自分の考えの真逆をやるのがちょうどいい。他人に迷惑をかけるくらいでないと僕は助からない。

LINEをした。

「つらいつらい〜」みたいな内容。

そしたら、その人は「RTA in JapanでマリオカートDSがやってるよ。トロヤくんが高校時代無双してたやつ」と返答してくれた。

僕はそれを見た。

直線でドリフトしている。いわゆる「直ドリ」だ。懐かしい。マリオカートの一部世代はターボチャージがマニュアル操作で行えたので、直線でもミニターボをし続けるのが最速の走法だったのだ。

僕は高校時代クラスメイトとマリオカートDSを異様にやりこんでいた時期があった。僕はこの直ドリが得意だったので、無双していた。

にしても、この動画の人はすごすぎる。トゲゾー甲羅のターボジャンプによる回避は知識としては知っていたけど、僕はあまり上手くできなかった。細かなリカバリーや小さな隙間を縫うハンドリングテクニックに感動した。

ポケモン赤と緑を、右手と左手でそれぞれを操作し同時並行で進める超人的なRTAも少し見た。すごすぎる。Speedrun界隈には、こういう人智を凌駕したプレイを実現する人がたまにいる。ここまでくると、なんだか不安になってくる。ギネス世界記録にチャレンジする人を見ているような気持ちになってくるのだ。何を目指しているのか、それをしてどうするんだ、みたいな。

djgdp@d_pmjpd@ppdapmp@Mmaたはあまさなままきかさまあはたはまあまはかまさま逆さまに

呼吸困難で倒れる前に岩井俊二監督の『スワロウテイル』を観た。なんだこの名作は。出会えてよかった。

スワロウテイルが好きだ。

だけど今日、僕が感じたことを言語化する、体力が、ない。とりあえず、死体を遺棄した帰り道には、僕も歌を歌おう。きっと。

人に相談してよかった。何も解決はしなかった。

今から寝る。目覚めた時に「今日をやりたくない」と思う瞬間がとてもいやだ。起きたくない。

体操選手が鉄棒で、一番最初の振動に入るために身体を揺らす所作が、涙が出るほど美しい。

苦しい。

ぜってー日記を書くのをやめない。どれだけ中身がなくとも、どれだけみっともなくとも、お前らに、俺がいつだって生身で生きていることを、知らしめつづける。

今日は苦しい。

本当に。

助かりたい。でもその方法は、わかりやすいものじゃない。少しずつ、慣らしていくように、助かることしかできない。