iPhoneの温度
つらいな。
iPhoneを開くも自分はいったいiPhoneで何をしたいのかわからなくなって、アプリとアプリの間の何もないエリアに指を置いた。そしたらすべてのアプリが一斉にブルブル動き出して叫びそうになった。「整理モード」だ。やめろ。こっちを見るな。急に無数のマイナス(アンインストールするボタン)が現れてさ。自分は何も発生しない時間を確かめたくてホームの何もないエリアに指を置いたのに、そこにすらインタラクションを内在させないでくれ。そういう気持ちの時だってある。ソフトウェアに無視されたいときだってある。俺はiPhoneの温度を知りたかっただけなんだ。
テーブルの上に横たわって煩悶してる。このテーブルは俺のものではない。ここは自宅ではない。帰りたいけど、WordPressの教本とWebデザインの教本の2冊が重たすぎて、リュックを背負って徒歩で帰りたくない。今はバスが走っている時間ではない。向上心が仇となり、俺はテーブルに磔になっている。
今日はスプラトゥーン3をすごいやった。ガエンFFというブキがあって、性能の面白さにハマった。通常射撃モードは飛距離がだいぶ長くて、多くの敵に離れた位置からぺちぺちとダメージを与えられる。敵が距離を詰めてきたら、スライドという緊急回避行動をとって速射モードに切り替える。速射モードは射程が短くなる代わりにdpsが上がる。この2つの射程感、キル速度感をコントロールするのだ。ガエンFFでしか味わえない独特の敵との遠近感、時間の伸び縮みする感じが癖になる。見た目も好きだ。消火器のノズルがモチーフの二丁拳銃。ガエンは「臥煙(江戸時代の火消し)」のこと、FFは「Fire Fighter(消防士)」だ。おしゃれだ。16進数のFFは10進数にすると255。ガエンFFの弾一発のダメージは25.5。おしゃれすぎる…(25.5ダメージしか出ないせいで弱いけど)。スプラトゥーンは様々な日常のモチーフが武器の形に落とし込まれていて、イケてる。ブキ選択画面でいろんなブキをじっくり眺めてしまう。
やっぱ帰りたくないな。荷物が重すぎる。始発のバスの時間まで、なんか映画観ようかな。
『天使にラブソングを』観た。面白い。
まだバスの時間じゃない。
『天使にラブソングを2』も観た。面白い。アメリカの学生かわいい〜。映画に出てくるアメリカの学生のすかした感じが愛おしい。天使にラブソングをは無印の方が好き派と2の方が好き派で分かれるらしい。自分は2かな。アメリカの学生がかわいいから。
もうすぐ6時だ。帰ろう。