13時ごろ起きた。
今日は、今やっていることそれだけに集中して動くということを意識してみた。パスタ茹でているときは、スマホを触らずにパスタを茹でる。このあと動けるかな……などと未来の心配事に気を揉まず、パスタを茹でる。さっきDiscordでメンションの通知が見えたけれど、それはパスタと関係ないので今は確認せずパスタを茹でる。むやみにマルチタスクな状況をつくらない。何か別のことしたり考えていたら、気づき次第パスタに戻る。
進行中の動作が横道に逸れないようにするフレームワークとして、役に立った。
これは、やるべきことをこれからやる、いわば動きだしの時にも適用できた。今の状況と目的の行動を包括する作業が、すでに進行中であるように適当な言葉を選んで、自分に読み込ませるのだ。たとえば「今の僕は寝そべっているけれど、本当はパソコンを立ち上げて作業しなければならない」みたいな場合は、「おっとっと、今は『パソコンを立ち上げる』の最中なんだった、考えごとをするのではなくて『パソコンを立ち上げる』に戻らなきゃ」というふうに考えるのだ。考える、というか、割り当てる? 僕は行動を「やるぞ」と思うと、急にそれができなくなる。そこで、行動それ自体を目的化せず、自分には割り当てられた状態を維持することだけを期待しておく。その結果、副産物的に望ましい行動がおこなわれるように、状態の定義を言葉の側から制御していくのだ。
思いつきで実践してみた自前のスキーマ。今日は、わりと生活にうまく馴染んだ気がする。無駄な時間を過ごさなかった。瞑想の癖をつけておくと、思考と行動の蜜月関係を切り離すのに慣れてくる。

無事家を出られて、バスに乗れて、電車に乗れて、精神科行けた。コンサータ72mgになった。
クリニックでも薬局でも、自分の名前が呼ばれるまでは忠犬のように「待つ」をしていた。その時間は本を読んでいたけれど、本を読むぞと思って読んだわけじゃない。へんに考えごとを始めたりスマホをいじったりするとワーキングメモリが圧迫されて「待つ」の純度が失われるので、読書で身体を限定することでそれらの介入を防いでいたのです。
帰って、作業した。明日締切の卒業制作の審査会資料を作った。
さっき「無駄な時間を過ごさなかった」と書いたけれど、過ごしてたわ。書類作成中に、一緒に作業をしていた姉がミュートを外して「今、雑談いい? バトルフロンティアの施設の名前を、全部下ネタに言い換えられる」と言いだしたのだ。
姉曰く、バトルパレスはバトルペニス。バトルドームはバトルコンドーム。バトルファクトリーはバトルファックトリーになるようだった。バトルアリーナは、のところで僕は「バトルヴァギーナ?」と予想したが、それは違くてバトルアナールだった。
プラチナ版に出てくるほうの施設名(バトルステージ、バトルキャッスル、バトルルーレット)の言い換えが未定だったため、それらも考えておこうかとなり、二人で40分くらい頭を悩ませてしまった。なんだかんだすべての施設名が確定したところで、僕は「作業に戻るね」と言って大学の書類作成作業に戻った。戻れてよかった。テキストでまとめた卑猥な施設名の並びを見返すとそれなりに壮観で、必ずしも無駄な時間ではなかったかもなと思った。
明日の書類できた! よし!
明日は大学の授業のため、7時起きだ。あらかじめリュックに荷物をまとめ、着替えもそこに置いておいた。絶対に行く。
寝るために目を瞑るけれど、僕はすでに「大学に行く」という作業の進行中だ。