何時に起きたんだろう。
一日中体調が悪く、ウゴウゴしていた。祖母に暴言を吐く夢を見て、苦しかった。
ゲームも作らず、マリカーやってた。ハテナしんでんの有名なNISC。見よう見まねで練習していた。対戦勢のマリオカートワールド実況動画などを見ると、高度なショートカットのためにみんな空中やらレールやらを飛び交っていて、誰も地面を走っていない。
レールやら壁走りは、ショートカット目的以外にも、通常の走行路からあえて外れることで混戦のエリアから距離を置けるというメリットがある。走行路を変えるだけで、赤甲羅の標的にならなくなったりした。今作は24人と大所帯でレースするので、お団子になりやすい。三連甲羅とかハンマーやらブーメランやらが飛び交ってごちゃごちゃしているエリアに巻き込まれると、どんどん先頭集団から離されてしまうからよくない。
頭が痛い、ほんとに!
先日スプラトゥーンをSwitchからアンインストールして、セーブデータも削除したと書いた。僕は覚悟をもってスプラトゥーンをやめたのだ。

お預かり? 「サーバーにセーブデータがあります」?
アプリだけでなくセーブデータもちゃんと本体から削除したから、もうアカウントは無に帰したはずだった。しかしどうやら、任天堂アカウントにはクラウドが付属していて、セーブデータはそこにバックアップが取られていたらしかった。
じゃあ僕のブキ履歴とか、ギアとか、まだ残ってるってこと? 僕はスプラトゥーンを再インストールして、プレイした。

ウワアアアア!
渡部宏樹『ファンたちの市民社会』読み終わった。
かつてのBL文化の興隆と、昨今の異世界転生の流行りの構造を並べて語っていた。ふむふむと思った。
女性向けの表現というものが限られており、男性向けの物語を自分のものに作り変えなければ欲望を満たせなかった時代には、女性たちが「不真面目」に見えるファンフィクを通してでしか別の可能性にアクセスできなかったことは理解できるものです。当時の社会的条件下では、それしか表現の手段がなかったことを忘れてはいけません。
渡部宏樹『ファンたちの市民社会 あなたの「欲望」を深める10章』p.78
やおい同人文化やアメリカのスラッシュ・フィクションのような二次創作の男性同性愛表象は、ともすれば非当事者による簒奪行為だと批判もできる。けれど、欲望をかたちにする経路を伝統的に制限されてきた女性にとっては、たとえポルノを経由した暴力的な手段であっても自分たちの欲望をカルチャーにしていくことは、権利獲得のためにとても重要な役割をもっていた。
そのように、記号消費の「悪さ」を反省するだけではなくて、それを人々が求める欲望の源泉にあるエンパワメント性や批評性を無視しちゃいけないね、と言っていた。
異世界転生ものは、現代社会に疲れた主人公が、自分の文明の標準から見て「未開」の環境に転生することで無双する。そのジャンルで欲望されているのは、かつての欧州人の北米大陸への入植や、和人によるアイヌの土地への入植のような、植民地主義的な気持ちよさだ。そういう「悪さ」がある。
他方で、これだけたくさんの異世界転生ものが溢れてるということは、現代社会の個人がそれだけ幸福のかたちを見つけられず詰みやすい構造になってきていることの反映とも見られる。日本の製品やサービスのすごさを外国人に誉めさせるバラエティ番組がやたら増えたことにも通じるけれど、他者のイメージを利用して自分たちの自信を取り戻そうとする動きは、上から振り下ろす暴力である反面、自分がかろうじて存在していることを示す決死の表明にもなりうるのだ。悪さのほどもエンパワメント性の次第も、時代の空気で変わる。得てして遡及的に取り沙汰されるものでもある。
など。
時代の倫理は一定の欲望を、悪いものと断じてしまうことはある。でも、いかに邪で暴力性を本質に宿していようと、人がそれを欲望してしまうのは、どうしようもないことだ。たまたまその欲望の外側にいられた者が、時代の倫理を振り翳して内側の彼らを指弾することはたやすい。けれど、人が欲望してしまうのは本当にどうしようもないということは、忘れないようにしたいな。
前になんか、スマホ嫌いを突き詰めたら資本主義を批判するしかなくなったみたいなことあったな。
資本主義については、日に日に嫌気がさす一方だ。でも文句を言ったところで、資本主義の大枠がいっぺんに転覆することなどない。仮に転覆したところで次は何主義ならいいんだってなるし……資本主義の澱んだ世界のなかでいかに気持ち悪くならないように自分が生活していけるか、みたいな、地に足ついた心の持ちようを考えていきたいね。
宗教はそのへん面白い。仏教を浅く勉強したくらいの知識しかないけれど。仏教は個人競技として没入できるから、コミューンとか贈与経済みたいな人々の間の生っぽい繋がりにすら頼る必要がない。そういうのにアレルギー反応を覚える僕には、仏教思想の一部はちょうどいいように思う。
資本主義にもやつく場合、マルクスを読めばいいのかな。なんか読みやすい入門書を探してみようかな。
小刻みに寝ていたら、20時の2分前にパートナーに起こされた。「開票速報始まっちゃうよ! たいへんたいへん!」僕は起きた。
開票速報、盛りあがっていた。「保守王国群馬」という言葉を初めて知った。パートナーはウェーとかオヮーとか言いながら、めちゃくちゃ楽しんでいた。いろいろと解説してくれた。
姉がNight in the Woodsの実況配信をした。僕が大好きなゲーム。おすすめしたら、遊んでくれた。視聴してあらためて、やっぱこのゲームよすぎ! 姉は泣いていた。
そんな感じ。
よくなるといいね。