ヤングアダルトパクチーズ

2025 - 07 - 21

10時に起きた。嫌な夢を立て続けに見たけれど、体調は悪くなかった。

ゲーム関係のお友達からDMが来た。彼の自作のゲームのアセットとして『Death the Guitar』の主人公であるギターの形をしたトロフィーの3D素材を(「いつでもコラボできるように」と言われた)作ってくれたらしく、その画像を送ってくれた。とんでもなく嬉しかった。ギターは、僕自身がどのような造形なのかよく把握していない。ちゃんとした公式資料とか作ってないから。だから、他の人が解釈してビジュアライズしてくれたギターの姿を見ると、なんと、すごく参考になるのだ!

家を出たら外がまぶしすぎて、片眼しか開けられなかった。両方の眼を薄くするならわかるけれど、片眼だけ瞑ることも、まぶしさを堪える術として有効なんだな。光量摂取の総和を低減すればそれでいいのかな。

暑さのなか、コワーキングスペースに行った。自分でも感心しちゃうほど、集中して作業ができた。ここ本当に良いかもしれない。8時間ほどDeath the Guitarの開発をした。一つ一つ、実装していっている。明後日のラボ発表までにできることの範囲内で、まとまりのあるビルドを作ろうとしてる。

デスクトップの壁紙変えた。あじしお。前まで一休さんの蜷川新右衛門の顔にしてたんだけど、昨日やってたOneDriveのデータをすべてローカルに移行する作業のすえに消失してしまったので、やむなく。でもこの犬、いいな。

帰宅後、ルンバかけた。木片を喉に詰まらせたようでまたエラーを起こしたので、手で取り除いて直してあげた。あと、マウスのトラックボールを清掃した。コワーキングスペースでまとまった作業時間をとれた分、丁寧な暮らしができた気がする。祖母がくれたスイカも食べた。豊か。

『宇宙人ムームー』で、LEDによる光合成を使ったパクチーの地下水耕栽培をしていた。LEDの点灯時間を短縮することで、パクチーたちの概日リズムを一日20時間に縮め、成長速度を通常よりも上げていた。そんなことできるんだ!

ひょっとして、人間も人工照明の環境下で生活させて、一日20時間などのサイクルにしたら成長速度が上がるのか? 約17年で二十歳と同程度の発達に達したりするのだろうか?

ちょっと調べてみた。概ねよくわからなかった。ヒトの概日リズム(睡眠と活動の周期)はおよそ24時間(あたりまえか)で、これは遺伝子的に決まっているものらしい。それでも環境操作によって多少は24時間より伸ばしたり短くしたりはできるとかできないとか。

それができるとして、次に疑問となるのは「一日の長さを短くしたら、成長速度は上がるのか?」だけれど、これも概ねよくわからなかった。ヒトの成長速度は何に依存するかがわかればいいわけだけれど、それが多岐にわたるのだ。良質な睡眠を多く摂れば成長ホルモンが促進される。また、幼少期のエネルギーやたんぱく質の摂取量も発育に大きく影響するらしい。また、社会的経済的ステータスが秀でた環境にいれば、ストレス値が少なくなったり、栄養状態が良かったりして、それも成長速度に寄与する。

そもそも「成長」の定義が判然としないのだ。たくさん寝ることが身長を伸ばすには良いらしいけれど、身長が伸びることがすなわち成長とイコールとは言えない。知的推論能力や愛着形成、病魔に侵されにくい体の健康、それを自律的に整えられる習慣づけなど、人間の成長を指す指標はさまざまだ。

逆にいえば、ヒトを食糧として育成しようとする上位存在にとっては↑のうち美食に関わるパラメータを上げることだけが「成長」の指標となるのか。ちゃんこ鍋いっぱい食わせてたくさん寝させたら、効率よく肥えるのは間違いないだろう。ある意味それは「ヒトの成長速度を高める」ことには成功している。精神発達や社会性に瑕疵があったところで、それは上位存在たちにとっては問題とはならないだろう。『約束のネバーランド』の世界では、知的に発達した子供の脳味噌ほど美味しいと言う設定だったね。だから知能テストをしていた。

「人間から見たヒトの成長」と「ヒトの上位存在から見たヒトの成長」は、まるで別の概念なのだ。

ということは、一日20時間サイクルのLEDで成長促進されたパクチーたちも、僕たちの目からしたら早く美味しく育ったようにしか見えないけれど、パクチーたちからしたら普通のパクチーたちよりも発達不足な要素が多分にある、アダルトチルドレンの集まりになっているのかもしれない。