持続性トロヤマイ細胞

2025 - 10 - 06

16時に起きた。

僕じゃなくて坂口志文氏がノーベル医学生理学賞を受賞していた。彼は過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞を発見していた。立派だなあ。僕がスプラトゥーンしてる間にもずっと探していたんだろうな。周りからどんどん差をつけられていくばかりだ。

坂口氏は会見で、未来の担い手となる若者たちに向けて「この世界には興味を惹くものがたくさんあるものですから、何事にも興味を持てるのはたいへん素晴らしいことだと思います。それを持続的に探究し深めていければ、なにか素晴らしい発見や成果につながるんではないかなと思います」といったことを仰った。「何事にも興味」の部分で僕なかなかいけるんじゃないかと思ったけど、「持続的」の部分で沈没した。最も苦手なことだ。持続的。でもやりたい。持続的。

若者といえば、今日は田園都市線が車両衝突事故の影響で一日中不通になっていた。

新米運転士が回送電車を待機路線に置く作業のときにスピードを出しすぎてしまったらしく、色々あったすえに各駅停車の電車と接触した。

田園都市線のストップによって、ニュースの取材映像によると渋谷は朝から晩まで大混雑だった。代わりのバスの待機列はすごいことになっていたし、近辺のLUUPも全部はけていた。帰り道を失ったサラリーマンや、今日のビジネスが硬直した沿線の営業者などは「困りました」などとインタビューに答えていた。

一人の人間のやらかしによって世間が困り果ててるようすをこれほど見せられると、発端となった新米運転士の人が本当に気の毒に思ってしまうな。もし僕がその回送の運転士だったら、落ち込むどころじゃない。会社のメンタルケアみたいなやつあるんだろうか。人身事故が起きた際の運転士は、事故後しばらく特別休暇をもらえるみたいな話を聞いたことがある(ソース不明)。

友達がまさに田園都市線沿線に住んでいたので、「仕事の帰り大丈夫?」と連絡してみた。すると彼はこれから帰るところだったらしく、全然大丈夫じゃなさそうだった。朝の通勤時もバスの混雑によって2時間待ったらしい。僕は彼の職場から家までで、渋谷を避けられる代わりの交通ルートをいくつか調べて提案しておいた。

今日はある者はノーベル賞を獲り、ある者は電車をストップさせた。僕は、僕は、僕は、僕は、僕は、僕はどっちでもない。スプラトゥーンをして、毒にも薬にもならない沈黙の一日をおくった。停滞の一日かもしれない。

20時頃からイラストを描いていた。描いてたら3時になった。もっと上手く描きたいなぁ。具体的にどこが上手くいってないかはわかるから一個ずつ改善していけばいいんだけれど、塗りなどはそもそも自分の技術が追いついてないから、いつまでも不足な感じを払拭できない。参考画像をもっと頻繁に見よう。真面目になってくると飽きて途中で放り投げてしまうから、そうなる前にさっさと完成にしてアップしよう。

ウワッ。今見直したら、今日描いた進捗思っていたよりも変だ。絵のやつ〜。ゲーム開発のやつともいう。

描き続けるしかないな。持続的。あとはどのイラストも練習とかじゃなく、自分の欲求を満たすために描いてるんだということを忘れないようにしたい。自分が見たいものを最優先で描くこと。それさえ達成できていれば、巧拙はどうでもいい。

絵を描くのは時間を忘れて没頭していられるからいいな。線を引くことや色を置いていく作業はとてもマインドフルで持続的だ。少なくとも今日のイラストを描いていた20時から3時までのあいだは、坂口さんがひたすらに制御性T細胞を探していたのと負けず劣らずの、密度ある時間を過ごしていた。

脱出ゲーム Replay Room

↑この脱出ゲームめちゃくちゃ面白かったです。難しいしボリュームすごくて2日かかった。コトリノスさんの作品素晴らしいな〜。

寝よう。密度。