ほや人

2025 - 11 - 02

疲れていた。起きても起きても寝てしまい、ようやく身体を動かせるようになったのは14時だった。芸祭二日目はもう中盤にさしかかっている時刻だった。今から準備をしても、大学に着くのは早くて16時とかだ。絶望的だった。もう今日は無理だった。行かないことにした。というか行けない。休むことにした。

今日は展示に参加できないことをグループの友達に連絡したら、友達は僕の展示コーナーに「メンテナンス中」の張り紙を貼っておいたよと言ってくれた。なんて良い人。なんて優しい。良い人。彼は昨日も、僕が在廊していないあいだ(ほぼすべての時間)、idoを立ち上げているPCが誤って別ウィンドウに移動してしまうたびにそれを戻してくれていた。

動けなかったので、昼間は何もしなかった。テレビでたまたまやっていた天皇賞(秋)のようすを流しながら、自分のだめさに落ち込んでいた。落ち込むのにも疲れた。起きたときに目に入る時計の針の角度と、1秒後くらいに「終わった」とわかって心にシャッターが降りる感覚。慣れてしまった。心がだんだん鈍くなっていく。謝るのにも慣れていく。僕は次第に人間のふりが間に合わなくなってきて、最終的にエルデンリングに出てくるでかいホヤみたいな生物になるのだと思う。

硬くこわばり、丸くなり、その場から一歩も動かず、ただ口と肛門だけがあり、表現もせず、反応もしない。たまに毒ガスみたいのを噴出して周囲を汚染するだけ。そういう単なる存在になるのだと思う。

父から連絡があった。明日の芸祭最終日、祖母が遊びに来ることにしたらしい。本当に来るんだ。明日こそは行かなきゃだ。展示。したい。

昨日は18,035歩歩いてキャンパス内を巡ったので、体力的に限界を迎えて、身体が回復を必要としていたのかもしれない。今の自分はこの程度で起き上がれなくなるほど弱まっているのか。

対角化。行列めちゃくちゃ計算ミスする。

夜に『チックタック:二人のための物語』をパートナーとやった。非同期の二人協力型謎解きゲーム。お互いのゲーム画面から見える情報を会話で伝え合って、進めていく。面白かった。

寝ることにする。

寝る前にパートナーに「自分に期待したほうがいいかな? 期待しないほうがいいかな?」と訊いた。しばらくしてパートナーは「期待するほうがいいと思う」と言った。期待することにした。明日は目覚ましどおりに起きて、遅刻せずに大学に行って、在廊をする。それを自分に期待する。

いくぞー。