Gradually

2025 - 12 - 22

6時半などという壊れた時刻に起きなきゃいけなかったので、怒りながら大学に行った💢 雲が分厚かったけど雨は降ってなくてよかった💢

大学に着いた。今日は卒業制作作品の審査会後編だ。今日の講評で作品がもし通れば、単位がもらえて卒業できることが確定する。通らなかったら留年の機運が高まる。まあ自分は流石に通らないことはないだろうと思っていたので、特に不安はなかった。

自分の講評順が来るまでのんびり待った。他の人の展示作品を見たり、それが講評される様子を見たりした。

相変わらずの長丁場だった。疲れた。友達と喋ったりしてた。t2君に卒業後はどうするのと訊いたら、院試を受けると言っていた。僕は、彼の作品や日頃考えていることの豊かさに鑑みて、たぶん受かるだろうなと思った。t2君が作るのは、ゲームとそれを遊ぶプレイヤーとの関係に批評性を差し込んでいくゲームアートが多くて、僕はだいたい彼の作品が好きだった。

彼の作品。

話を聞くと、彼は昔から、自分の身体を少し後ろから俯瞰して操作して生きているような感覚が強いらしかった。「まあ誰にでもある感覚だとは思うけど。だから俺の作品って結構自己言及的なんだよね」「自分がゲームのキャラクターを動かすように世界を生きていることを、作品に落とし込んでるんだ?」「そう。あんまそう見られないけど」「確かに意外だった。なんか当事者性とは別のところで、ドライに作ってるイメージがあった。私小説的なんだね。生まれたときからそうなの? それとも何かきっかけがあってそうなったの?」「んー。徐々にこうなってきた感じかな」「その乖離した感じって、t2君のその独特の喋りかたにも出てるのかな? なんというかゆっくりした、置いていくみたいな喋りかた」「んー。そうかも」みたいな会話をした。

布の犬。

セーブデータがゴーストになって残り続ける。

jに「自分の名前好き?」と訊いたら、「普通。好きでも嫌いでもない。でも名字は俺若干吃音だから、最初が言いにくくてやだ」「[jの下の名前]は?」「[下の名前]は濁点とか小さい字が多くて、公的な書類の読み仮名書くときに幅を取るのがめんどい」「なるほど。俺は自分の名字が好き」「[トロヤの名字]いいよね。一文字目がいい」「[名字]いいよなやっぱ。俺自分のこと名字で呼ぶときあるもん」「[トロヤの下の名前]は?」「[下の名前]はあんま好きじゃない」「なんで?」「なんかもっと派手でよかった」という話になった。また、jはWiiUの『The Wonderful 101』というゲームが大好きだった。色々教えてもらった。

プレゼント。

縞パンのブーメランのオブジェ。

hさんは友人や家族に関係する話を聞かせてくれた。hさんがある文脈で気を滅入らせていて、僕が彼女に「僕からすると、そこまでhさんは責任を感じる必要はないと思うけど」と言ったら「トロヤ君は責任を感じすぎることとかない?」と訊かれた。僕は「パートナーと付き合いたての頃は何でもかんでも彼に頼ってばかりで、そのことに不安を感じて、その不安をぶつける先も彼だったりして『こんな自分のどこがいいねん』みたいに逆に攻撃するみたいなこともあって、よく自分を責めてた」と答えた。「今はないの?」「今はない。今まさに紐生活なので、彼への頼りっぷりでいうと当時以上だけど、社会に適合できずに紐になっていることを他者に責められても、困るって思う。そんなこと言われましてもって思う。無理なものは無理だ。責任を感じないからといって自分で稼げるようになるために動くことを放棄するわけではないけど」「わりとしょうがない?」「しょうがない。しょうがないことしかない。誰のせいとかない。なるようにしかならない」みたいな話をした。

高速道路の模像。

僕の講評も無事終わった。直前で先生が貸してくれたマーシャルアンプのおかげで、それっぽい劣化具合のばかでか音響のなかでDeath the Guitarをプレイするところを見せられた。講師に、英語圏ではギターのことを”axe(斧)”と呼ぶスラングがあることを教えてもらった。おもしろい。

後半は疲れ切って寝ていた。視界これ。いつのまにか教授陣による総評も終わって、審査会は終了していた。

審査の結果が張り出されていた。僕は大丈夫だった。これで大学最後の単位が取れた。卒業だ。26歳にして、初めての大学卒業。

帰る間際、教授たちに「君たち卒業後はどうするのさ」と訊かれた。jは就活のすえ、背景美術の仕事に内定したことを言った。僕は「就活はやめました」と言った。教授たちは「いいじゃん」「いいね。トロヤくんはもうゲーム作っていけばいいね」「たくさん作らないとね」と言った。jが「お前あれ作るんでしょ。ギャルゲー?」と僕の卒業後の目論見をちくった。僕は「違う。エロゲー」と訂正した。教授陣は「トロヤくんの作るエロゲーやばそう」「エロくなさそう」「なんかナメクジ同士のさ、交尾するエロゲーあるよね」などと言いたい放題だった。

帰った。楽しい講評会だった。

疲れてしまった。寝てしまった。