魂の重さ、300g

2024 - 10 - 05

カオスな入り口。目的のハンバーグ屋はここの4階だった。

ハンバーグを奢ってもらっている。ゲーム開発のお友達と会っている。作っているゲームがすごく好きだし、色々と共通点があるので前々から話したかった人だった。僕が尻込みしていたら、向こうのほうから誘ってくれた。

約束の1時間前である17時に飛び起きて、18分遅刻して合流した。「ハチ公から見て右手にいます!」とDMを送った。人と約束をしている日は、それまでの時間をうまく使えない。この後〇〇さんと会うんだ……という緊張で、他のことに気持ちが入らないのだ。本当は今日、お会いする前に水着を買って市民プールで泳ぎたかったのに。今日は気持ちが入らないどころか、約束のほんの直前まで寝尽くしてしまった。

彼とお互いの生い立ちとか、村上春樹についてとか、Death the Guitarの開発の話とか、0から1のワンアイデアを小さくまとめたゲームをいっぱい作るおじさんになりたいよね、という話をした。た、楽しい。しゃべりやすい、良い人だ。彼はとてもラフだった。あなたはラフですね、と言うと、「僕はなんもわかんないで生きてるんで。てきとうです」と言われた。なるほど。かっこいい! 僕は彼を尊敬した。

ハンバーグは美味しかった。ナイスハンバーグ。

彼と話していているとき、彼は僕が言った「今日日」という言葉にピンときていないみたいだった。「きょうびってなんですか」意味を説明すると、「へぇ、そんな若者言葉が」と言われた。僕は「いや、若者言葉じゃないですって!」と言って、スマホでちゃんと辞書のページがあることを見せて示した。彼は「へ〜、今日日。次から使いますね」と言った。僕は嬉しくなった。同じ要領で、「虚(うろ)」という言葉も知ってもらった。次会うのが楽しみになった。

スタバに移動して、彼の制作中のゲームの構想ノートを見せてもらった。ただただ面白く、感激した。すごい人だなぁ。僕から見た彼は、豊かな交友関係を持っていて、色々な人とのやり取りを大事にして、そこから制作や人生の手がかりを得て生きている人、という感じだ。憧れる状態だなぁ。それに活動的だ。あなたは活動的ですね、と言うと「いや、そうでもないですよ」と言われた。その後、いくつか僕の方からアイデア出しとか、参考になる作品とかについて情報交換をした。

別れ際、僕は彼に「今日すごく楽しかったです!」と言った。相手も楽しんでいてくれたら良いな、という期待が滲み出て言ってしまった。楽しんでいてほしいな。アアアーー。

帰宅した。これからどうすれば。17時起きだから、なかなか眠くない。

分からない。でも明日こそプールで泳ぐための水着をゲットするのだと思う。この泳ぎに対する熱意が燃え尽きる前に、見つけたい。

もう燃え尽きかけている。