オキネ
病院を出たら豪雨だった。傘持ってなかった。走った。

セブンで傘買った。雨が降ると路面の凹凸がよくわかる。へこんでいるところには水がたまるから。帰宅したら、いつの間にか寝てた。
石庭で、巨大なライオンがこちらを見ていた。石庭にライオンがいるのは違和感があった。鳩たちがライオンの前に、立ち向かうかのように群がっていた。野良猫たちも集まっていた。ライオンはこの石庭を破壊し、僕と姉を食おうとしている様子だった。うちに住んでいる猫もそこにいた。僕たちを守るような位置で、恐怖で震えていた。僕は逃げようと思った。ライオンから目を逸らさないように注意を払いながら、うちの猫を抱き上げた。猫は抵抗することなく、腕の中におさまった。それが嬉しかった。いつもは抱き上げようとすると暴れるのだ。そして、姉と一緒にその場を離れた。歩くたびに砂利を踏み締める音が鳴り、それがライオンを刺激しないか不安だった。どこに逃げればいいのかわからなかった。ライオンはまだ動いていないが、動きだしたらどこにいようが一瞬で追いつかれるだろう。どこか家屋に逃げ込もうと思った。しかしこの石庭には、モノポリーの駒のように入口もなく我関せずといった無表情の蔵が点在しているだけだった。どの蔵も、ただあるだけで、入れそうになかった。
起きた。相変わらず地に足がついてない精神状態だ。
提出しなきゃいけないものが1点、返信しなきゃいけない連絡が1件、読まなきゃいけないメールが1通ある。
やれそうな気がするので、やる。
やった。偉い。
寝ようかな。疲れた。
昨日も今日も、ほんの3時間ほどしか活動していない気がする。やるせない疲れが瞼を引きずりおろしてくる。
さっき起きたばかりだけど、寝ることにした。眠れるまで本を読むことにする。
テーマの無い一日だな。一日という単位も自分の中では曖昧になってきた。