今日
三歳くらいの女の子に起こされる夢を見た。「見て、キズ」と指のあいだの擦りむけを見せられた。僕は「痛い?」と訊いた。女の子は返事をせずらその指で自分の鼻の横のあたりを指し「これはほくろ」と言った。どう見てもそれはほくろではなく、水膨れだった。布団から起き上がらない僕と女の子が喋っている部屋の扉が開けられて、五歳くらいの男の子が入ってきた。これは甥だった。つまり女の子は、姉の第二子だった。もうこんなに大きくなったのか。
20時に起きた。
目覚めたとき、枕元に口に入れられるものと水のどちらかがないと、動けない。寝る前にセットするようにしているけれど、昨晩は忘れてしまった。スマホとイヤホンがあれば瞑想音声でパニックを抑えられるが、今日はこれもだめだった。僕はイヤホンをつけながら寝るので、眠っているあいだに左右のイヤホンは耳から外れてどこかに行く。目覚めた時に、それらのイヤホンが手の届く位置にあるかは賭けだ。今日は賭けに負けた。一時間ほどグジュグジュしたのちに、パートナーに助けを求めた。
空白だったぶんの日記を遡りながら書いていたら、日が変わってしまったな。
パスタを茹でた。水が沸騰するのって、こんなに時間がかかるんですね。コンロの火を見て時間を過ごした。
パスタがいい感じに茹で終わったなと感じたところで、なんとなくトイレに行ってしまった。茹で終わったなら湯切りしないといけないのに。急に鍋を放置してしまった。トイレに行ったら血尿が出た。トイレを出てパートナーに「血尿出た」と言ったら「エ! 大丈夫!?」と言われた。僕はすぐさま「いや血尿じゃないかも。赤かっただけで。写真撮ればよかった」と言った。血尿の定義をよく知らなかった。どのくらい赤ければ血尿とみなして深刻な問題と捉えるべきなのか、わからない。パスタを改めて湯切りした。伸びすぎてはいなかった。普通に美味しかった。血尿じゃなかったのかも。「心配かけてごめん」と言った。
生活を立て直さないと。過去の日記の続きを書く。明日は大学に行く。
血尿といえば、新年度は大学で健康診断を受ける必要があることを思い出した。年度はじめのオリエンテーションのあとにそのまま診断も済ませてしまいたいが、検尿容器がオリエンテーションで渡されるから、即日は無理か。じゃあオリエンテーションと健康診断で、授業開始前に少なくとも二日は大学に行かないといけない。身長の伸びが打ち止めになったいま、健康診断は面白くない。出てくる数字がいちいち予想を超えてこない。視力検査もやりがいがない。僕は視力が結構良いはずでおそらく1.5以上はあるのだけれど、大学の診断で行われるテストは簡易版なのか1.5以上の数値は出してくれないのだ。もっとレベルの高い検査を受けさせてくれ。こんなところで燻っていたくない。
健康診断のためだけに大学に行くの、憂鬱だな。一通りの検査は、すぐに終わってしまう。それだけのために、往復の通学でへとへとにさせられてしまうことが悔しい。もっとシャトルランとか、電気を流す何か(?)、記憶力テスト、棒が前後して遠近感理解を試すテスト(大型免許を取る人が受けるやつ)、ペアで情報伝達をやるゲーム、遠心分離ポッドに格納して三半規管を試すやつ(宇宙飛行士候補者がやるやつ)などをやりたい。
どうにかオリエンテーションと健康診断を同日にまとめて、登校する日を減らせないかな……。オリエン当日の朝の尿を自主的にジップロックとかに採集しておいて、大学で検査容器を受け取ったあとに移し替える? でもよく考えたら、今は0時で、オリエンテーションは今日なので、僕はこのまま寝ずに大学に行くことになる。じゃあ持っていく尿は、血尿になってしまうかもしれないな。まあでも、それはそれでいいのか。血尿らしき尿くらいのほうが、被検者としては「甲斐」がある。担当の先生も喜ばれるかもしれない。大量の学生の、つまんねー正常な尿ばかり検査させられて、斜線を記入することには辟易しているだろうし。僕が恐れているのは、異常を指摘されて再検査になることではなく、検査によって「血尿だと思っていた自分の尿が、ただの赤っぽい平凡な尿」だったと突きつけられることなのかもしれない。
過去の日記を書き直す作業に戻ろう。いい加減ゾンビをやめる。
ニンテンドーダイレクトそういえば観た。Switch2が発表された。フロム新作やエアライド新作。