四月のキングクリムゾン

2025 - 04 - 27

16時くらいに目が覚めた。姉は机に向かってカチカチ作業をしていた。誰かが黙々と作業をする横で、僕は何もせずただ寝そべっている。この状況、何度も見たことがある。

姉のお気に入りの美容師が、最近移籍してしまったらしい。移籍先の新たな美容院のコースメニューを見ると、「Men’s perm(メンズパーマ)」となっているはずの項目が、間のスペースが抜けて「Men’sperm」になってしまっていたらしく、姉はそのことに気を揉んでいた。「どうにか伝えたいけど、伝えたら私がムッツリスケベみたいになるじゃないか」と怒っていた。

そのあとバトルファクトリーのBGMを流して二人で踊ったりしていた。僕は帰ることを面倒くさがっていた。

ほとんどすべてのことが面倒くさい。好きなことも。楽しいことも。「面倒くさい」とはやりたくない状態を指す言葉かと思われたが、どうやら違うようだった。やりたいことすら、面倒くさい。

「ピザを食べたら帰る」と宣言した。ピザ食べて、なんとか姉の家から出た。帰りの電車では、椅子に座り上体を倒して、膝を膝に乗せて腕を支え、両手で頭を抱えていた。電車で本当に苦しいとき、よくこの体勢で目を瞑り、ただ待つ。帰り道は辛かった。

帰宅した。パートナーと昨日の件について話すことができた。仲直りができた。

昨日約束したとおり、Discordで姉との作業チャンネルに繋ぎ、パソコンの前に座った。ゲームエンジンを開き、1時間、パソコンに向き合っていた。だが何もできなかった。キーボードの汚れを爪で引っ掻いていた。

「bbyh」の4文字が今日の進捗だった。もちろん何の仕事もしないエラーコードだった。僕はDiscordから退出した。

だが少なくとも、パソコンの前に1時間は張りつくことができた。今日は疲れもあり、きっかけをうまく掴めず、作業画面を前に本当に何をすればいいのかわからなくて手が動かせなかった。でもパソコンの前に居座ることを毎日の習慣としていさえすれば、状況次第では開発に取り掛かれる日はあるはずだ。

いつまでも寝そべって人の頑張りを見てるだけはいやだ。明日も引き続き、やっていく。毎日ゲームエンジンに向かう。

コンサータを飲み忘れたからだと思うけれど、両脚がむずむずして暴れそう。筋肉が痒くて、もぞもぞ動かすのをやめられない。早く寝て身体をリセットしたい。

巷では、もうすでにゴールデンウィークが始まっているらしい。僕の土日は、消し飛んだかのように過ぎた。

また起きたら散歩か筋トレをして、Death the Guitarの開発をやるだけ。