ボヘミアン・ラプソディ

2025 - 08 - 06

父に「学校は順調?」と訊かれ、なんだか突発的に腹が立って「順調だったことなどない」と面倒くさい人の返しかたをしてしまった。

Xで「返信が早い人は人として信頼できる」という旨の投稿がバズっていたのを見たことがある(中身ないな)。

自分のLINEの「友だち」のなかで一番返信が早い人は、父だ。こちらからふいに話しかけても、よく1分もしないうちに既読がつくので驚く。これは確かに人として信頼できる。

逆に一番返信が遅い人は誰だろうと考えたけれど、未読のまま返信が来ず途絶した人が何人もいるから、今のところその人たちの返信スピードが未計測状態(あるいは無限大)で横並びだなと思った。返信が早いのは確かに信頼できるかもしれないけれど、逆も然りかはわからない。

返信の遅い人で言えば、俺。現代社会のゲームスピードにちゃんとついていけてない。LINEやDiscordなどは、来ているのはわかっていながら返信内容を考えることを想像するだけでストレスがかかるので、見ないふりをして溜めがち……。メールも一度のやり取りに一週間かかる文通みたいになる。

自分がその種の信頼に値しない人間であることはわかっているので、もう気にするのはやめた。個人の連絡は後回しにしてるのに、ツイートは平然としてるやんけみたいなことも、やる。あんまり反省はしない。ざまあみろと思っている。僕にとれる誠実さといえば、そのようなパンクチュアルな信頼性が重要とされる場になるべく身を置かないようにすることだ。あと、時間を守れないくせに守れるふりをしないこと。

父。父のことは好き寄りだ。理解はないけれど暴力的でもないし、たぶんわりと凡人? なので、何考えてんのか分からないというたぐいの怖さがない。さっぱりした趣味人という感じ。話しやすい。「俺は休日を楽しみに生きてる」って言ってた。ローリング・ストーンズと登山が好き。卒論はバタイユだったらしい。考え込む時は顎を指先で掴んで首を傾げ、眉間に皺を寄せる(痛そうな顔をする)。食パンを二口で食べる。酒を飲むとあからさまに脱抑制的になって、よりいっそう凡人になる。

仲の良い友人に性格や話しかたが父に似てる人がよくいる。僕はこういうタイプの人に好感を持ちがちなのかも。こういうタイプってどういうタイプ、なんか「ぼへっ」としてる、スイッチ切ってる時間が長い人? パートナーも「ぼへっ」としている気がする。仏教的に言えば天然でマインドフルな人とでもいうのでしょうか。「ぼへっ」としている人たち、いつもありがとうございます。お前ら最高だぜ。してない人たちもありがとうございます。お前らも最高だぜ。またこの濃いメンツで集まろうや。

散歩した。ずいぶん久しぶりに。坂道の終わるところで、子供が母に「いやだ。坂道がいい」と言って平地に入るのを拒んでいて面白かった。一生そうしていろ。

17時を回っているのに外は熱気が蒸していて、随分な季節だこと……と思った。ドラッグストアでiMuseというApple製品みたいな名前のジュースを買って飲んだ。ナタデココを溶かしたみたいな味だった(溶かしたというか、固める前か)。

空の雲がすごく綺麗だった。グラデーションが入り乱れていて、ここが空かなと思った領域をなぞってみたら雲だったりして、地と図が混合していた。一つだけ嘘みたいに光り輝いている雲があって、逆にリアルだった。

31アイスクリーム屋さんに寄ってポケモンバラエティーボックスレギュラー4コ入りを買った。8月5日がパートナーと付き合って4周年の記念日だった。その祝いのつもりで買った。我々は明確にこの日から付き合い始めたというのがなかったから、適当に8月5日に制定した。

実践ロイヤル英文法を読んだ。第2章「動詞」。日本語では「恋人に置いていかれる」「子供たちに泣かれてしまった」など、自動詞に受け身の助動詞をつけることで「ありがたくない状況」をさす表現ができるが、英語ではそのように自動詞を受動態にすることはない。代わりに”The children cried on me.”などと、”on なんとか” で「〜されてしまった」というニュアンスを出すことがあるんだって。へー。

『万引き家族』で、雨の日にリリー・フランキーと安藤サクラがエッチしていたら子供たちが帰ってきてしまって、服を着る隙のなかった安藤サクラが咄嗟に「(雨に)降られた〜!」と言ってタオルで体を拭いてるふりをしたシーンが印象に残っている。「降られた」という言葉がとても好きだった。この受動態も、”It rains on me.” と言えたりするのかな。Netflixで字幕を確認してみた。英語字幕なかった。ChatGPTに”It rains on me.”はどう、と尋ねたらその言い方は不自然ですと言われた。そうですか。普通は”I got caught in the rain.” と言うらしい。

頭が痛っっっっっっ! バファリンを二錠、飲ませていただきました。散歩中に雷も鳴っていたし、アプリによると最低気圧が995hPaまで行ったらしいので、この頭痛は流石に低気圧のやつということでよろしおすか。

今日は15時頃に起きた。体調が悪く、昨晩考えた朝の開館から作業場へ直行するという計画も失敗し、たっぷり寝んだくってた。今は頭痛がひどくて動けない。腰も痛い。嫌な感じ。でも体調が悪いものは仕方ない。自分が甘えているとは思わない。

アメリカ産のノベルゲームの続きをやった。weed, joint, munchiesなど、大麻関係の語彙が豊富。マリファナを愛好しているキャラクターのこと、どう見ればいいんだろう。日本でのヘビースモーカーみたいに受け取ればいいのかな。でも物語の舞台の州は、違法ではあるっぽいんだよな。しかしきっと、カウンターカルチャー的な文脈や、州法での規制があっても事実上黙認みたいなかたちもあったりして、日本人にはわからない独特のグレーゾーンの感覚があるのだと思う。こういうむず痒さも含めて味わっていくしかないな。

『ノーカントリー』というテキサスが舞台の映画が大好きだけれど、保安官が主人公だ。アメリカには保安官という刑事役職? が州警察とは別にあるが、それがいったいどういう存在で、警察とはどういう力関係で共存しているのか、日本人的な感覚では理解できなくて、不思議だった。あとは首相と大統領がどちらもいる国とかも、多いよね。

6時10分。寝る。

今日は夕方の空が良かったなあ。