手の中の氷

2025 - 08 - 29

朝、洋麺屋ピエトロ パスタソース なす辛 なすとひき肉の辛味スパゲティで左手を火傷した。「アッツ!」と僕が言うと、パートナーが「これいる?」とテーブルに氷を一つ投げてくれた。そんな都合よく氷を持っている。

氷を握った。火傷は冷やし続けることが大事と聞く。火傷は熱源(洋麺屋ピエトロ パスタソース なす辛)に触れた瞬間だけ熱いわけではない。熱源から受け取った大きな熱エネルギーは一瞬で消費されるわけではなく、患部に残って継続的にタンパク質を変性させていく。だから、熱源から離れたあともずっと熱い。進行を抑えるためには素早く、長く、冷やし続ける。

アニメ見ながら氷を握っていた。

そのあともう一度寝て、17時半に起きた。

動けなくてソファ。

動けなくて動けなくて動けなくてソファ。

動かないでいると、頭が痛くなる。頭痛くてソファ。

自分を愛するのが難しくてソファ。

ずっとソファで過ごした。ほぼ何もせず。ちょっとだけ本読んだけど、それ以外の時間は壁に頭をつけて何もしなかった。何度か動くことを想像してもやっぱりだめで、グォッと撥ねつけられるように背もたれに沈んだ。

パートナーが、鍋に水を入れ忘れたまま空焚きして、鍋をだめにしてしまった。パートナーは「悲しい」「悲しい」と繰り返し言っていた。彼は疲れているようだった。仕事が佳境だから。

僕は仕事に取り掛かることすらせず、何もせず疲れている。この差。情けない差。

寝よう。立て直していこうね。