15時半に起きて歯医者に行った。
三度目のリテーナーの破損について、寝てるまに勝手に壊れちゃうんですけどこれってどうにかならないですかね、と先生に尋ねた。すると「しっかりと装着していたら、睡眠中の歯軋りでも壊れることはありません」と言われた。だから原因としては、使用者である僕の取り付けかたが甘いことが考えられるのだとか。医師が言うのならそうなのだろう。僕の扱いが悪いと言われたら、その通りだと思うしかなかった。自分は往々にして物の扱いが雑だから。気をつけていたつもりだったけれど、装着の仕方が悪かったから破損したという線は、ないと言う自信はなかった。心当たりがないのが悲しい。実感の伴わない世界。
その後、コワーキングスペースに移動した。PCを開いた。しかし何もできなかった。いつのまにか日が暮れてる。
さっきまで、左隣と右隣のブースの人たちがどちらもオンライン会議をしていて、おそらくどちらもコンサル業の人で、いかにもコンサルなことをビジネス的な喋りかたで話し続けているのが気になってしまい、頭が破裂しそうだった。ノイズキャンセリングしようと思ってAirPodsケースを開けたら、イヤホンが片方しか入っていなくて発狂した。もう片方は家? たぶん家だな。それにしてもコンサル、ひとつの会議が終わり次第すぐ別の会議に入っていてすごいな。「その日はほぼずっと会議で埋っちゃっていて厳しいっす」とか言うている。そんなのって、僕には耐えられない。会議ほど自分の人生に不適なものはない。
19時。何もできないの。家に帰ってご飯を食べようかな。食後は作業をするとDiscordで宣言した。
帰宅して、食後、PCに向かうことができた。2時間半ほど作業ができて嬉しかった。先日わからなすぎてパニックになった箇所をようやく解決することができた。あれから5日も無進捗だったのか……状況は苦しい。
明日早いため、今日は寝る。
三菱商事が洋上風力発電事業から撤退したというニュースを見た。風力発電って儲からないのかな。風力発電って再生可能エネルギーと言われるけれど、風の運動エネルギーを奪ってはいるわけだよね。もしめちゃめちゃ大量に風力発電装置を造設したら、どんどん風が減っていって、地球から大気の動きがあまねくなくなったりするんだろうか。
それはないか。風が生まれるのは大気の温度差が原因で、その大気の温度差は太陽から降り注ぐ光によって作られる。だから、風力発電装置が風を打ち消しても、風は太陽光によって新たに無尽蔵に供給されてくる。ある意味で、風力発電は二次的な太陽光発電ともいえるかも?
「排他的経済水域を多く持つ日本は洋上風力資源に恵まれているから、その地の利を活かさないすべはない」とニュース解説では言っていた。それで思ったけれど、日本最大の地の利といえば、地震があるよね。地震発電って無いのかな。聞いたことないな。無理なのかな。地震って莫大なエネルギーが発生するわけだから、上手いこと利用可能なエネルギーとして取り出せないだろうか。エネルギー保存則的に考えれば、地震の運動を利用可能なエネルギーとして取り出すことは、そのまま耐震や免震にもなるのでは。
地震発電の最大の問題点は、発生する場所や頻度が予期できないことだな。設備をどこに置いたらいいか定かでないし、いつ発生するかもわからないからマンモス狩りみたいに一か八かの供給に期待することになる。
架空のファンタジー世界を創造するとき、まず最初に架空のエネルギー資源を設定すると上手くいく気がするな。特別なエレメントが発見されて、それを動力に魔法などが開発されたり、あるいはエレメントの産地が帝国的な勢力によって植民地支配されたり。
FF7は、魔胱エネルギーをめぐる環境問題がテーマだった。神羅カンパニーが開発のために魔胱エネルギーを使いまくるが、それは循環するはずのライフストリーム(精神エネルギー)を横取りし枯れ果てさせることにつながってしまうため、環境活動家のアバランチがそれを阻止しようとした。
9月に入ったけど、猛暑が続いているなぁ。道端の室外機の前を通るとぼわっと熱風が吹きつけてきて、気が滅入る。これもエネルギーのやつ。室内を冷気で満たすため、部屋の熱エネルギーが、エアコンから室外機を通して屋外に放散されている。
つまり、冬に暖房を使うときの室外機からは冷気が出てくるってことだよな? あまり意識したことがなかった。冬になったら室外機から出てくる風に当たってみよう。凍りつくのかな。
鋼の錬金術師、HUNTER×HUNTER、呪術廻戦とか、特殊能力を奮うのに明確に制約(代償、等価交換)が伴う作品はなんか良いなと思う。「使うと再充電が必要になる(使用後はしばらく昏倒したりする)」というたぐいの必殺技ならどの漫画でも見るけれど、それは言ってしまえばカロリーを消費しているだけだ。クラピカの制約(発動1秒につき寿命が1年縮む、幻影旅団以外に使うと自分が死ぬ)みたいに、宿命的で、休息などでは取り戻せないもののほうが美しい(寿命を対価に支払うのは漫画的にはその末路が描かれないから読者的にはリスクを感じようがなくてずるい気もする)。
『ダンジョン飯』もこの辺のセンス素晴らしい気がする。漫画読まないとなあ。
資源のこと考えてたらカタンやりたくなってきた。もうカタンをやれる友達を4名揃えられなくなった。知り合いが物理的に遠くなっちゃって。カタンって面白いけど一人しか勝たないのがつらいよね。たまにどう足掻いてもジリ貧な回とかがあって、そういうときは投げたくなる。それと僕はボードゲームをすると道化に走りやすく、カタンだと交渉のときに舐められるロールプレイばかりしてしまって、結果として勝ち筋を掴めないことが多かった。ややトラウマ。
Inscryptionは、ゲーム内リソースに物語的な役割が重ねられている。眼球がライフポイント5個分の価値を持つとか、そういうの痺れる。
寝ないと、寝ないと、! なんかずっと思いつくことを徒然と書いてしまっているな。まとまりない。時間は進んでいる。
最後に一つ書いておきたいこと、いいか? 数学ガールを読んでへーって思ったことなんだけど。
《異なる自然数aとbが互いに素》であることを〈a⊥b〉という式で表現することがある。
すべての自然数は一意に素因数分解できる。そこで、ある自然数が、2,3,5,7,11,13,……と続く各素数をそれぞれいくつ素因数に持っているかを書くことで、ある種の無限次元のベクトル(各軸は、各素数の個数を表す)に表現できる。たとえば18=2×3×3は、2をひとつ、3をふたつ、それ以外はゼロ個持っているので、〈1,2,0,0,0,……〉というベクトルに対応づけられる。60=2×2×3×5は〈2,1,1,0,0,……〉になる。素因数分解の一意性と同じで、すべての自然数はそれぞれ異なるベクトルに一意に定まる。
このような空間を見たとき、互いに素である二つの自然数の表すそれぞれのベクトルの関係性は、幾何的にどう解釈できるかというと……垂直(直交)なのである。たとえば互いに素な9と10、すなわち〈0,2,0,……〉と〈1,0,1,……〉、このふたつのベクトルは内積が0であることからもわかる通り、垂直だ。
記号〈⊥〉は幾何ではよく垂直を表すのに使うけれど、上のようなベクトル表現のもとでは互いに素な自然数同士が直交しているように見えるので、《互いに素》を表すときにも〈⊥〉が使われるのだ。だって。これ面白くないっすか? 代数の性質としての互いに素の幾何的な解釈が、垂直と通じていること。
㌧
(頚椎に手刀を食らい、強制的に眠りに落ちる)